こんにちは。
転職の申し子です。
前回は私が地元の調理師業界で働いたときのブラック企業体験談をご紹介いたしました。
調理師関係のあまりのブラックさに嫌気がさし、私は調理師を諦めて工場関係の仕事を探しました。
そして、鋳造の仕事と出会い働く事になりました。
鋳造の仕事はよく3K(汚い、キツい、危険)と、言われておりますが実際どうなのでしょうか!?
私が鋳造の仕事に従事したときの体験談をもとに徹底解説いたします。
転職者要注意!鋳造は3Kでブラック!?体験談を元にメリットなどを徹底解説!
私は、調理師の仕事を辞めてから鋳造の仕事に6年間従事しておりました。
鋳造の仕事とはいったいどのような仕事なのか?
メリット、デメリット、体験談についてお話し致します。
転職者必見!鋳造の仕事はこんな仕事!
鋳造はおおまかに言うと砂型を用いて形を作り、1500度位まで温度を上げた鋳鉄を方に流し込み何日か置いて冷やし固めて型をばらして取り出し仕上げたものを製品として出す事を言います。
その他にも、金型を使いアルミを流し込み多種多様な形の品物を作る業種もあります。
私がやっていたのは前者の方で、その作り方の流れを細かくご説明いたします。
①型の中身を作る
まず、発泡型を使うのですが、それを型の丁度良い場所にセットします。
しかし、これだけでは鉄を流し込むときに入らないので鉄の通り道を作るために、発泡スチロールの湯だまり、湯道、と言うものをセットしていきます。
それをセットし終わった後に、型枠をかぶせて行きます。
②砂を込めて行く
①でセットしたものに、硬化剤の入った特殊な砂をかぶせていきズレないようにしっかりと詰めていきます。
そしてしっかりと詰め終わったら下に来る型枠をかぶせてボルトでしっかりと止め、その上から硬化剤の入った特殊な砂を入れてまっ平にします。
これで下型が完成。固まるまで待ちます。
③下型をクレーンでひっくり返し、上型を作る
下型をクレーンを使ってひっくり返して、先程入れた湯たまりの上に同じくらいの湯だまり、陶管を乗せて固定します。
ガス抜きが必要な時は製品に当たらない部分にガス抜きの穴を開けるために管を入れます。
上型を被せてボルトで締めて、硬化剤の入った特殊な砂を込めて平らにしていきます。
その後ガス抜きの管を抜き取ります。
固まるまでしばらく待ちます。
④段取りを行い鋳造する。
湯を注ぎ入れる場所にセキバチと言う器をセットしてその周りを硬化剤の入った砂で覆います。
鋳造品は湯を入れると内圧で張るので型の端々に張り止めを施します。
その後、鉄を溶かして成分調整を行い鋳造します。
⑤冷えたらバラして仕上げ、検品
冷えたらバラして仕上げを行い、検品して出荷です!
このような流れがおおまかな流れになります!
転職者必見!鋳造はブラックなのか?!体験談を元にメリット、デメリットを徹底解説!
メリット
①単純に仕事がおもしろい
鋳造の仕事は確かにきついかもしれません。
ですが、私は6年間働き続けて思いましたがとても面白い仕事だと思います。
何故かと言うと、先ほど説明した感じだと単純な作業ではありますが
季節などによって条件が変わるため良い品物ができたとき
の喜びは計り知れません!
あと私は、割といろいろな部署を経験させていただき、鋳造のやり方などもいろいろ意見させていただける立場に立たせていただいたので面白かったと言うこともあるかもしれません。
②工場で必要な資格は大体取れる。
鋳造の仕事では、
床上操作式クレーン、玉掛け、フォークリフト、アーク溶接
など工場関係または外仕事の現場などで使う資格を多く取ることができます。
その理由としましては鋳造の仕事をやる上で必須の資格だからです。
やはり資格があった方がどこに転職するにしても良い印象なので間違いなくでかいです!
③外国の方と親しくなれる。
普段から出張とかで外国に行っている方なら触れ合う機会が多いかもしれませんが、工場内で働いている人にとってはなかなか外国の方と触れ合うことができません。
鋳造はきつい仕事と言うレッテルを貼られておりなかなか求人が集まりにくい傾向にあるため外国人の研修生を雇う会社が増えています。
私が従事していた時も中国人の研修生がいましたし、フィリピンの方もいらっしゃいました。
中国の方もフィリピンの方もとても優しい方々ですごく仲良くしてもらい、一緒に飲みに行ったりも結構させていただきました。
とても貴重な体験になっております!
④給料は良い方
鋳造は3Kの職場と言うこともあり給料は割と高い方です。
初任給でも普通の初任給の会社よりも3、4万ほど高いのではないでしょうか!?
デメリット
①やはりきつい
鋳造の仕事は確かに面白い仕事でやりがいはとてもあるのですがやはり、
体力的にはかなりきつい仕事
なので体力がない方にはお勧めできないかもしれません。
それに、
汚いし溶けた鉄を型に入れるときはクレーンで釣り上げて傾ける
ためとても危険なのです。
ですが、私も入社したての頃は体力がありませんでしたが、徐々に筋力も体力もついてきて仕事が全然苦にならなくなりました。
しかも、暑さにも強くなりとても成長できたと思っております。
②アレルギー体質の方にはきつい?!
鋳造の仕事で使う砂には硬化剤が入っておりそれが手に触れるとかぶれたりしてしまう可能性があったりします。
それに、溶かした鉄の中にもシリコンとマンガンと硫黄とカーボンが入っておりそれによりアレルギーが出ることがあります。
私は、砂の中に入っている硬化剤が体に合わずアレルギーを発症して2週間ほど入院したことがあります。
最初は退院後も何とかして耐えていたのですが最終的には再発を繰り返して結局6年で辞めてしまいました。
正直とても良い会社だったので相当悔しかったの覚えています。
③割と景気に左右される。
リーマンショックの時の出来事なのですが、仕事が全くなくなり講習会や掃除なので1年間以上時間を潰した時がありました。
話を聞くと、結構景気に左右されやすい業種で忙しい時はとても忙しいけどこのように経済的に不安なニュースが流れるとわりと仕事にも影響が出るようです。
結論 結局鋳造はブラックなのか?
結果ですが、
鋳造は決してブラックではありません。
むしろ、私のいた会社は
暖かい環境でとても皆さんにはよくしていただき、そしてよく教育していただきとても勉強になり自分の中でも成長できたと実感しております。
しかも、一生付き合っていけるような親友ができ彼とは今でも家族ぐるみの付き合いをしております。
おそらく、
この会社での出来事がなければ私は成長できなかったと思う
位大きな経験だったと思います。
もし、アレルギーがなければ絶対に続けていたと思っています!!
会社の方にはとても申し訳ないことをしたと思っております。
転職者要注意!鋳造は3Kでブラック!?体験談を元にメリット、デメリットを徹底解説!まとめ
今回は鋳造はブラックなのか体験談をもとにいろいろ語ってみました。
鋳造は色々と大変な職業ではありますがとてもやりがいのある仕事ですごく奥が深い仕事なのでぜひ挑戦してみてほしいです。
また、いろいろな資格を取れるのでとてもオススメの職業です。
ぜひ、興味ある方は挑戦してみて下さい!!
それでは次回もお楽しみに!